○ はじめに
掘削工事に当たって、安定した地下水位低下工法としてウェルポイント工法が施工されているが、更に改良を加えて排水効率を向上させた排水工法である。
本工法は特に良質な透水性地盤で透水係数K=10−2cm/sec以上の滞水量の多い地盤に排水効果が顕著に表れていることが、これまでの施工例で証明されている。
○ 本工法の特徴
新開発のベストパワーウェルは、
1.
ストレーナー 部を口径φ100mm、全長L=3.0mとした物であり、1本のウェルで大きな揚水量(最大300〜400L/分)を得ることが出来る。
2.
砂礫層(粒径φ10〜50mm)等従来のウェルポイントでは打設困難だった地盤でも容易に打設可能である。(内径175mmのケーシングパイプをバイブロハンマーとジェット水及びエアーコンプレッサーの併用で建込み、ケーシング内の土砂を完全に排出する。)
また、玉石層(粒径φ50mm以上)については、ロータリーパーカッションドリルにて先行削孔を行う。
3.
ケーシングパイプ内にベストパワーウェルを建込み、フィルター材を充填した後にケーシングパイプを引き抜くので完全なウェルが形成できる。
4.
従来のウェルポイントにくらべ1本当りの揚水量が3〜5倍程度に増大するので、少ない設置本数で確実に効果を得ることができる。
5.
設置本数が少ないため施工日数(打設日数)が短縮できる。
6.
ストレーナー部が3mと長いために互層地盤の浸透水、中間水の処理が容易である。
(従来のウェルポイントのように、短いライザーパイプを設置後のエアーロス調整の必要がない。)
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